
当財団が運営する逸翁(いつおう)美術館は、現在の阪急阪神東宝グループの創業者である小林一三(こばやしいちぞう)(1873〜1957)の雅号「逸翁」を冠し1957年に開館(2009年に現在地に移転)、逸翁が収集した5,500件の美術工芸品や約22,000枚の役者絵等の歌舞伎関連資料などをもとに、年数回の企画展を開催しています。
本年7~9月に開催する展示lllでは、歌舞伎に登場するさまざまな刀剣を浮世絵で紹介します。
歌舞伎ならではの人間が持てるサイズとは思えない大太刀(おおたち)や鉞(まさかり)。弁慶が背負う七つ道具には鎌(かま)や鋸(のこぎり)も。歌舞伎の定番である御家騒動をテーマにした作品では、代々伝わる御宝が行方不明になり、責任をとって主君は切腹、御家は断絶、遺された若君や家臣が身分を隠して御宝を探し求める・・・といった筋書きがたくさんありますが、その御宝を代表するのが宝刀。波瀾万丈なストーリーが刀剣を巡って展開していきます。由緒正しき名刀から不思議な力で暴れまわる妖刀、はたまた名もなき刃まで、お芝居になくてはならない刀剣の物語を読み解いてみましょう。
また、関連イベントとして、担当学芸員による鑑賞講座を開催するほか、館内にある椅子式の茶室「即心庵(そくしんあん)」では呈茶を実施します。概要は次のとおりです。ぜひ足をお運びください。
【会期】2025年7月12日(土)~9月7日(日)
【休館日】
毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日)
※7月21日、8月11日は開館/7月22日、8月12日は休館
【会場】逸翁美術館 大阪府池田市栄本町12-27(阪急宝塚線 池田駅下車 徒歩10分)
【観覧料】
一般:700円(各種割引・団体:500円)
学生(高校生以上):500円(各種割引・団体:400円)
中学生以下:無料
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
■鑑賞講座
担当学芸員が作品の魅力・見どころなどを解説します。どなたでもお気軽にご参加ください。
【講師】太壽堂素子(たいじゅどうもとこ)(阪急文化財団 主任学芸員)
【日時】2025年7月26日(土)10:30~12:00
【会場】逸翁美術館内 マグノリアホール
【定員】80名(先着順、阪急文化財団友の会優先枠あり)
【料金等】無料 ※本展覧会の当日観覧券が必要です
【申込方法】当館ホームページのWebフォームよりお申込みください
満席となった後でも、キャンセルが出れば申込を再開します
https://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/exhibition/20250712/
■茶室「即心庵(そくしんあん)」と呈茶について
小林一三が自ら考案した雅俗山荘(小林一三記念館)の茶室「即庵(そくあん)」を、逸翁美術館の館内に「即心庵」として再現しました。
三畳台目の座敷を囲む椅子で気軽にお茶を楽しめる、伝統と現代生活が見事に調和した空間です。
展覧会中の日曜日は呈茶席として、表千家同門会 大阪支部の先生方のお点前による薄茶と和菓子でおもてなしいたします。三丘園のお抹茶と福助堂のお菓子で和やかなひとときをお過ごしください。
【開席日】
「二次元刀剣物語~浮世絵をのぞいてみたら~」会期中の日曜日
7月13日、20日、27日/8月3日、10日、17日、24日、31日/9月7日
【開始時間】(1)10:50、(2)11:30、(3)12:10、(4)13:10、(5)13:50、(6)14:30
【定員】(1)~(6)各席10名
【料金】一服500円(税込)
【呈茶券購入】各日10:00より、美術館受付で当日(1)~(6)各席のチケットを販売します(先着順)
※電話等でのご予約はできませんのでご了承ください
公益財団法人 阪急文化財団 https://www.hankyu-bunka.or.jp/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/c79b7654b7ddb3dbf9ca2e758349fc4cfe1fd4b6.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1